Practical Codex Seminar
Codexは
こう使え!
「AIに聞く」から一歩進んで、設計、実装、検証、ドキュメント化まで一緒に進めるための実践ガイド。
Goal
今日のゴールは、Codexを「便利なチャット」ではなく「作業相棒」として使えるようになること
- 1依頼の粒度を変えて、成果物まで持っていく
- 2コードベースを読ませ、既存の流儀に合わせて実装させる
- 3テスト、レビュー、説明までまとめて任せる
話すこと: 「AIに聞く」の延長ではなく、同じ作業場にいるエンジニアへ依頼する感覚に切り替える、という入口を作る。
Mindset
Codexに強い依頼は、背景、ゴール、制約、確認方法が入っている
弱い依頼
「このバグ直して」
何が正しい挙動か、どこまで触ってよいか、どう確認するかが曖昧。
強い依頼
「購入履歴画面で日付フィルタが効かない。既存UIの見た目を維持し、関連テストを追加して、最後に確認コマンドも教えて」
話すこと: 完璧なプロンプトは不要。ただし「何を成功とするか」を渡すだけで結果が大きく変わる。
Workflow
おすすめの基本フロー
話すこと: 途中で細かく止めるより、ゴールと検証条件を渡して一気通貫で走らせる場面を増やす。
Use Case 1
実装: 小さな機能追加は「仕様 + 既存に合わせて」で頼む
Use Case 2
調査: まず仮説を聞くより、コードベースから事実を集めさせる
| 依頼 | Codexにやらせること | 成果 |
|---|---|---|
| 仕様把握 | 関連ファイル、ルーティング、DB、APIを読む | 変更すべき場所が見える |
| バグ調査 | 再現条件、ログ、差分、テスト失敗を追う | 原因候補と修正案が出る |
| 技術負債 | 重複、例外、依存関係、テスト不足を探す | 着手順が作れる |
話すこと: Codexは検索と読解が得意。人間の思い込みで場所を限定しすぎないのがコツ。
Use Case 3
レビュー: 「LGTM?」ではなく、リスク観点を指定する
挙動
境界値、例外、非同期、権限、状態遷移を見る。
保守性
責務分離、重複、命名、既存パターンとの差分を見る。
検証
テストの抜け、手動確認、ロールバック観点を見る。
Prompt Patterns
すぐ使える依頼テンプレート
- A「まず関連箇所を読んで、変更方針を短く出してから実装して」
- B「既存の設計に合わせ、不要なリファクタは避けて」
- C「テストが落ちたら原因を調べ、通るところまで直して」
- D「最後に変更点、確認結果、残リスクをまとめて」
Guardrails
任せてよいこと、任せっぱなしにしないこと
任せてよい
- 定型的な実装や修正
- テスト追加、エラー調査
- 差分要約、移行手順、ドキュメント化
- 複数案の比較
人間が握る
- プロダクト判断、顧客影響
- セキュリティ、課金、権限の最終確認
- 大規模な設計変更の承認
- 本番反映のタイミング
話すこと: Codexを使うほど、人間の仕事は「全部手でやる」から「何を正しいとするかを決める」に寄っていく。
Team Adoption
チームで使うなら、依頼文と完了条件を共有資産にする
- 1よくある作業の依頼テンプレをREADMEやWikiに置く
- 2「最後に必ず出す報告フォーマット」を決める
- 3AIが触ってよい範囲、承認が必要な範囲を明文化する
話すこと: 個人の工夫で終わらせず、チームの作法にする。導入初期は小さな成功例を集めるのが効く。
Demo Agenda
当日のデモ構成
| 時間 | 内容 | 見せるポイント |
|---|---|---|
| 5分 | エラーを渡して原因調査 | ログから関連コードへ辿る |
| 10分 | 小機能の実装 | 既存UIに合わせて編集する |
| 5分 | テスト失敗の修正 | 検証まで自走させる |
| 5分 | レビュー依頼 | リスク順に指摘を出す |
話すこと: デモは成功シーンだけでなく、失敗から直す場面を見せると現実味が出る。
Closing
Codexを使うほど、仕事は「手を動かす量」から「正しい方向に進める力」へ移る
まずは次の1週間、ひとつのタスクを最初から最後までCodexと進めてみてください。調査、実装、テスト、説明まで任せると、使いどころが一気に見えてきます。